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米フェデックス、ヘルスケア向け3温度帯施設が完成

2016年5月17日 (火)

拠点・施設フェデックスエクスプレス(フェデックス)は17日、米国テネシー州メンフィスの同社「ワールドハブ」に、温度に敏感なヘルスケア製品や生鮮品貨物を保温する「フェデックス・コールドチェーンセンター・メンフィス」(7710平方メートル)を開設したと発表した。

新施設では、通関保留や荒天候などで予測できない遅延が生じた場合でも、温度管理を維持する機能を提供する。温度管理エリアは摂氏マイナス25度からマイナス10度(冷凍)、2度から8度(冷蔵)、15度から25度(常温管理)の3温度帯に分かれ、ヘルスケア関連製品とそれ以外の生鮮品、特に食品、生花、海産物それぞれに専用のエリアを設定。リアルタイムに二酸化炭素、湿度、温度をモニタリングする機能を備える。

また、同社専任スタッフが24時間体制で現場監視を行う「インターナショナル・ドキュメント・エージェント(IDA)・ステーション」、ドライアイスの補充・保冷剤の交換、冷蔵環境(2度から8度)にトレーラーが直接アクセスできるクロスドックステーション、正確な温度管理のための2ドア冷蔵室設計――など、同社初の専門設備を設ける。

こうした専門設備を備える施設はメンフィスが初めてだが、小規模なコールドチェーン施設は仏シャルル・ド・ゴール空港、独ケルン・ボン空港、関西国際空港に配置している。