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リコーが屋内位置情報事業に参入、人・モノの動き可視化

2016年6月1日 (水)

サービス・商品リコーは1日、GPS情報を利用できない屋内の人やモノの位置情報を取得・可視化し、ほかの情報とあわせて分析するソリューションの提供を開始すると発表した。

屋外ではGPSを用いた位置情報の測位が一般的だが、施設内や地下などGPS電波の届かない屋内はさまざまな技術が検討されており、同社はRFID方式、音波方式、ブルートゥース・ロー・エナジー(BLE)方式を採用して業種・業態、顧客の状況に適した方式を提案する。

同社は屋内位置情報ビジネスに参入するのに際し、例えば医療施設では電子カルテシステムと位置情報を連携させて分析するなど、位置情報と付帯情報を組み合わせて提供。ほかの業種でも、小売店舗のPOSシステム、工場の生産管理システムなど、業種固有の基幹システムと連携して業務効率や生産性の向上などを支援する。

参入後の第一弾として、6月から札幌道都病院(札幌市東区)で、医療従事者・患者の動きを把握する病院向けサービスの提供を開始する。

一般的に病床規模が200床以上と言われる大規模病院では、広い院内で患者や医者・看護師の位置把握による業務効率化が課題だった。リコーは人やモノの位置情報と電子カルテシステムを連携させ、患者、医師・看護師、医療機器の位置情報を把握できるようにする。

リコーが屋内位置情報ビジネスに参入、人・モノの動き可視化

▲病院での位置情報測位のイメージ図(出所:リコー)

これにより、患者の在室状況の把握、医療機器の所在管理、トイレなどの院内公共エリアからのナースコールに素早く適切に対応できるようになるなど、業務効率の向上と医療事故の未然防止の両立につなげる。