フレクト、コネクティッドカー向けアプリを物流対応

ECフレクト（東京都中央区）は22日、ICT端末としての機能を兼ね備えた自動車「コネクテッドカー」向けのアプリケーション「Cariot」（キャリオット）に、建設・物流業の利用を想定して対応デバイスを拡充するとともに、車両の到着予測や稼働率レポート機能を追加したと発表した。

Cariotは、車両に「OBD-II」と呼ばれる自動車組み込みOS対応機器を差し込むことで、インターネットやクラウドにつながるアプリケーションで、位置情報や速度、燃費など幅広い車両データを取得することができる。

2015年秋以降、営業車両管理やバスの運行管理などで利用実績を積み重ね、16年に入ってから建設現場や物流業務を中心に「リアルタイムの車両位置把握による作業効率化」や「稼働状況の見える化による車両の最適配置」を目的とした利用が増えてきたという。

建設・物流業では、走行記録の見える化と同時に「車両が目的地に着くタイミング」や「配送ルート通りに走行しているか」などの位置情報がリアルタイムで把握できる点が評価された。

リアルタイムにコミュニケーションできることから、荷物の積み卸し時間のロスを減らしたり、トラックの走行ルート管理につなげることができる。

バスやトラックの中にはOBD-IIインターフェースがない車両も多く存在するが、同社は需要に対応するため、シガーソケット対応デバイスの供給を開始し、Cariotによる対応車両を大幅に拡大した。

さらに、建設現場、物流現場向けのアプリケーション機能も強化。目的地への到着時間の予測を通知できる「到着予測機能」、車両の最適配置を実現するために車両の稼働時間・日数が把握できる「稼働率レポート機能」を追加した。

今年度中に導入台数5000台を目指す。

■コネクテッド・カーアプリケーション「Cariot」
http://cariot.jp/