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アパレルカネカは6日、インドで塩素化塩ビ樹脂（CPVC）の事業展開を加速するため、現地資本の「Meghmani Organic Limited」、三井物産と3社で初期合弁契約を締結したと発表した。現地でCPVC製造設備の取得を目指し、事業化検討、建設準備を進めるため、合弁会社を設立する。
新会社の名称は「トライエンススペシャリティ・ケミカルズ」とし、カネカが41％、Meghmani社39％、三井物産20％を出資する。2014年から生産を開始し、当初の能力は年産2万トンとする。需要動向を踏まえて増設も視野に入れ、将来的には増設を含めて100億円程度の投資を想定する。
同社は、日本、米国、アジアを中心にCPVC事業を展開し、2008年には米国のカネカ・テキサス・コーポレーション内に設備を取得。日米合わせた生産能力は年産4万6000トンに達している。
CPVCは給湯管やスプリンクラー配管、工業用管に使用され、世界的に需要が伸張、特にインドでは急速に亜鉛めっき配管からの代替えが進んでおり、昨年設立した現地法人のカネカ・インディア社を通じて次期増設拠点の検討を進めていた。
合弁パートナーとなるMeghmani社グループは、1986年に設立、農薬・顔料などの事業を手掛けており、インド西部グジャラート州に苛性ソーダ製造拠点（電解プラント）を保有。設立する合弁会社は、Meghmani社の電解プラントから発生する塩素と、三井物産が調達した塩化ビニール樹脂を使用してCPVCを生産する計画。
三井物産は、インドで長年にわたりCPVCの市場開拓をカネカとともに推進し、今回のプロジェクトには現地でのパートナー発掘段階から参画してきた。合弁会社設立後には、製品販売、物流を担うとともに、グローバルに原料調達を行う。
