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住友金属鉱山、サファイア大型基板の事業化に着手

2011年12月12日 (月)

拠点・施設住友金属鉱山は12日、サファイア大型基板の事業化に着手すると発表した。鹿児島県伊佐市にある100%子会社の大口電子に量産ラインを設置する。

 

サファイア基板は、白色・青色LED用の窒化ガリウムを成長させる基板として使用される。白色LEDは、大型液晶テレビのバックライト向けの需要のほか、省エネルギー・環境負荷低減効果が大きいことから、一般照明市場での需要も急拡大。これに伴い、サファイア基板市場もさらなる成長が見込まれるとしている。

 

同社はサファイア大型基板への参入を計画し、大口電子に大型の結晶育成炉を新設、直径6インチのサファイア基板を量産することにしたもの。設備投資額は、既投資分を含めて約12億円となる見込み。

 

これにより、同社はサファイアの大型結晶育成から基板加工までの一貫生産体制を構築する。現在のサファイア基板の市場は2-4インチが主流だが、LEDメーカーのコストダウン要請の高まりにより、同社では「今後はより大型の基板の需要が拡大する」とみている。

 

6インチ基板の生産には大型結晶の育成が必要となるが、技術的に難しく、安定生産できるメーカーは世界的にも限られているが、同社は量産技術を確立した。