ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

Mipox、SAP ERP連携のハンディシステム導入

2016年7月19日 (火)

サービス・商品Mipox、SAP ERP連携のハンディシステム導入クレスコ・イー・ソリューション(東京都港区)は19日、研磨フィルムメーカーのMipox(マイポックス)が「SAP Fiori」(SAPフィオリ)を活用した独自テンプレート「Mobick for SAP Fiori」を活用したハンディターミナル連携システムを採用し、本稼動運用を開始したと発表した。

Mipoxは2014年11月にSAP ERPを導入し、同時にバーコードシステムを構築。年度末に棚卸業務で利用していたが「バーコードが読み取れない」などのトラブルが続出したため、生産ラインを止め、手作業で対応していた。その後、システム改修を試みたものの改善が見られず、15年11月にバーコードシステムの刷新を決めた。

従来のシステムでは、SAP ERPへ実績データをバッチ転送しており、システム在庫と実在庫の差異が問題視されていたことから、新システムではリアルタイム連携を必須条件とした。SAP ERPと連携する場合、一般的にはツールを利用するケースが多いが、SAPアプリケーションを絡めて提案できるベンダーが少なく、その中からSAP ERPとの連携実績が豊富で初期投資やランニングコストの面も考慮し、クレスコ・イー・ソリューションの製品を採用することとなった。

クレスコ・イー・ソリューションの「Mobick for SAP Fiori」は、SAP Fioriを採用した独自テンプレートとして、業務で一般的に利用されるシナリオをあらかじめ用意。棚卸作業に間に合わせる必要があったが、プロジェクト開始から2か月で本番運用の開始に漕ぎ着けた。

新システムでは、バーコード読み取りエラーやERPへの取り込みエラーなどトラブルがなく、リアルタイム連携となっているためシステム在庫と実在庫の差異を調べる作業が円滑に進み、予定通り2日で作業が終了、生産ラインを止める期間を大幅に短縮した。

現在は棚卸機能のほか、棚番管理機能の追加や工場内での在庫移動をリアルタイムでSAP ERPへ反映させる機能も本番稼動。今後はリアルタイム在庫照会機能の利用も開始する計画だという。

クレスコ・イー・ソリューションは今回の導入ノウハウを活かし、初期導入費用を抑えて倉庫業務に特化するテンプレート「Mobick for SAP Fiori」倉庫管理テンプレートを10月にも発売する方針。