ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

JAL、4-6月の国際線貨物収入32.6%減少

2016年7月29日 (金)

ロジスティクス日本航空が29日に発表した4-6月期決算によると、太平洋路線の貨物需要が急減した影響で国際線の貨物収入が32.6%減の99億円に落ち込んだ。国内線貨物収入は4.7%減の54億8700万円。

 
収入(百万円)
伸び率(%)
トンキロ(千トン・キロ)
伸び率(%)
国際貨物
9,945-32.6432,741-4.1
国際郵便
2,306-1.557,56014.6
国内貨物
5,487-4.786,857-3.8
国内郵便
881-1.46,5652.4

太平洋路線は、前期に米国西岸港湾で労使トラブルが長期化し、海上輸送が停滞したことを受けて航空へとシフトした経緯があり、その反動による需要減が大きく響いたとみられる。

また、燃油価格下落で燃油サーチャージ収入が減少したほか、円高の影響で外貨建て貨物収入が減少、国際貨物販売手数料を収入とネットする精算方法の変更もあって、国際貨物収入は大幅な落ち込みとなった。

国際線郵便は、堅調な個人通販の需要を取り込み前年並みの需要を確保。日本郵便と連携して提供する国際スピード郵便の保冷配送サービス「クールEMS」で6月から大型の保冷容器が導入され、取扱量が大幅に増加した結果、トン・キロベースで14.6%増、収入は円高の影響で1.5%減の23億円となった。

国内貨物は宅配貨物が堅調に推移したものの、有償貨物トン・キロベースで3.8%の減少、収入も4.7%減少した。