ロジスティクス日本航空が29日に発表した4-6月期決算によると、太平洋路線の貨物需要が急減した影響で国際線の貨物収入が32.6%減の99億円に落ち込んだ。国内線貨物収入は4.7%減の54億8700万円。
収入(百万円) | 伸び率(%) | トンキロ(千トン・キロ) | 伸び率(%) |
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国際貨物 | 9,945 | -32.6 | 432,741 | -4.1 |
国際郵便 | 2,306 | -1.5 | 57,560 | 14.6 |
国内貨物 | 5,487 | -4.7 | 86,857 | -3.8 |
国内郵便 | 881 | -1.4 | 6,565 | 2.4 |
太平洋路線は、前期に米国西岸港湾で労使トラブルが長期化し、海上輸送が停滞したことを受けて航空へとシフトした経緯があり、その反動による需要減が大きく響いたとみられる。
また、燃油価格下落で燃油サーチャージ収入が減少したほか、円高の影響で外貨建て貨物収入が減少、国際貨物販売手数料を収入とネットする精算方法の変更もあって、国際貨物収入は大幅な落ち込みとなった。
国際線郵便は、堅調な個人通販の需要を取り込み前年並みの需要を確保。日本郵便と連携して提供する国際スピード郵便の保冷配送サービス「クールEMS」で6月から大型の保冷容器が導入され、取扱量が大幅に増加した結果、トン・キロベースで14.6%増、収入は円高の影響で1.5%減の23億円となった。
国内貨物は宅配貨物が堅調に推移したものの、有償貨物トン・キロベースで3.8%の減少、収入も4.7%減少した。