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ロジコム、第三者割当増資で1億円調達

2011年12月26日 (月)

拠点・施設物流施設の賃貸事業などを手掛けるロジコムは26日、本荘良一社長を割当先とする第三者割当増資を行い、1億円を調達すると発表した。

 

同社の資金調達は、主に金融機関からの融資に依存していたが、ここ数年の業績から「今後、金融機関から新たな資金調達が機動的に実現できる状況とは言えず、適時な事業展開、安定した経営のための外部からの新たな資金調達の実現は不透明であると言わざるを得ない」として、資本増強による資金調達が有効だと判断した。

 

調達する資金の手取り概算額は9800万円で、このうち8000万円を新規賃貸物件の獲得・開発に充当する。このほか、1000万円を子会社支援、800万円を運転資金として活用する。

 

増資に伴う新株式発行数は4330株で、発行済株式総数の22.38%に当たるため、1株あたりの株式価値に希薄化が生じるが、同社では「事業強化、グループの経営安定化に確実に寄与し、将来的な業績拡大、企業価値・株主価値の向上に資する」として、既存株主の利益につながると判断した。

 

本荘社長は増資引受けに際し、近親者が経営する会社から1億円を借り入れる。増資後、本荘氏個人の持株比率は、現在の10.67%から27.01%に上昇し、筆頭株主となる。現在の筆頭株主「グレース八千代」(社長は本荘氏)は、希薄化により12.38%で第2位株主となる。