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Uberとボルボ、自動運転車開発で提携合意

2016年8月19日 (金)

話題ボルボ・カーズとUber(ウーバー)は19日、次世代の自動運転車開発で提携すると発表した。両社が狙う自動運転車はドライバーレスの完全な自動運転までを見据えたもので、最新の自動運転テクノロジーの開発に対応できるよう、新しいベース車両を開発するジョイントプロジェクト立ち上げに合意した。

ウーバーとボルボが提携合意、自動運転車開発

ボルボがベース車両を生産し、Uberがボルボから購入する。両社はこのプロジェクトに3億米ドル(300億円)を出資する。

Uberは自社開発した自動運転システムをボルボのベース車両に適用し、ボルボは同じベース車両を「完全な自動運転」を含む自社の自動運転戦略の次世代車として用いる。

両社は自動運転車開発で提携することについて「自動車業界にとって重要なステップだ。自動車メーカーがシリコンバレー発の新規参入企業と提携することは、世界的な自動車産業がニューテクノロジーの到来を受けて進化していくことを明確にしている」と説明。提携は長期的パートナーシップを視野にいれたものになるという。

新しいベース車両はボルボの新世代プラットフォームスケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)を元に開発される。SPAは、ボルボが2010年に開始した、110億ドル(1兆円)もの投資による構造改革から生み出されたプラットフォーム。

次世代の電気自動車や、コネクティビティ開発にも対応できるよう設計されており、これらの将来の変化に対応できる可能性にUberが着目した。

Uberのトラビス・カラニックCEOは「毎年100万人以上の人が自動車事故で亡くなっている。これらは自動運転技術により避けることが可能な悲劇だ。しかし、私たち単独では実現できない。そのためボルボのような自動車メーカーとパートナーシップを結ぶことが重要」と述べボルボと協働することで、自動運転車開発を加速させる意思を表明した。