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兵食、新倉庫で政投銀の環境格付融資を利用

2012年1月18日 (水)

ロジスティクス日本政策投資銀行(DBJ)は18日、兵食(神戸市中央区)に対し、DBJ環境格付に基づく融資を実施したと発表した。

 

DBJ環境格付は、DBJが開発した格付システムに基き、企業の環境経営度を評価して優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという「環境格付」の専門手法を導入した融資メニュー。

 

兵食は神戸市を中心に冷蔵倉庫業を展開し、食品の保管・配送サービス、海上輸送などの海外物流事業などを手掛け、顧客の食品製造工場から納入先まで、国際複合一貫輸送サービスをワンストップで提供している。

 

食品を取り扱う事業の特性から、食品安全マネジメントシステムの国際標準規格「ISO22000」の認証を取得するなど、高い品質管理の下地をもって環境経営に取り組んでいる。

 

DBJは、兵食がISO14001の認証をグループ子会社を含めて取得することで、グループ全体でのPDCAサイクルを構築し、全社を挙げた環境経営で高い実効性を確保している点や、融資対象の倉庫新設に際して10%以上の電気使用量削減にメドをつけ、積極的に環境負荷低減を実現しようとしている点――などを評価した。

 

同社は環境格付の取得とともに、CO2排出原単位を5年以内に5%以上削減すると誓約することで、国の利子補給金制度も利用する。