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SGHD・中間決算、不動産売却規模縮小で減収減益

2016年10月28日 (金)

ロジスティクス佐川急便を中核とするSGホールディングスが28日に発表した9月中間決算は、所有不動産の流動化事業が前年同期よりも200億円程度、売却規模を縮小したことで全体の売上高が3.3%(158億円)の減収。これが営業利益にも直接影響し、52億円の減益要因となったことで全体の営業利益は17.4%(49億円)の減益となった。

主力のデリバリー事業は、グループ横断型の戦略的営業組織「GOAL」による事業拡大などを受けて45億円の増収を確保した。部門利益は前年同期並み。ロジスティクス事業は円高の進行に伴う為替差損で15億円の減収となったものの、GOALの事業拡大とエクスポランカの成長が収益に寄与し、2億円の増益。

不動産事業は所有不動産の流動化の規模縮小により、部門売上高109億円(209億円の減収)、部門利益26億円(52億円の減益)となり、グループ全体の中間決算の動向に影響した。

下期は、デリバリー事業で日立物流と連携したリードタイム短縮策を展開し、同事業とロジスティクス事業でGOALの取り組みを拡大、福岡県須恵町に9745平方メートルの新センターを開設するほか、フィリピンの物流最大手「LBCエクスプレス」と提携するなどして越境ECの拡大に伴う物流需要の取り込みを図る。また、東南アジアでも日立物流との連携事業を拡大していく。

2016年9月中間決算
当期実績(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
458,531-3.3%
営業利益
23,408-17.4%5.1%
経常利益
22,953-14.5%5.0%
当期純利益
12,505-18.3%2.7%

SGHD