IHIMU、三菱化学物流向けプロペラシステム受注

話題IHIマリンユナイテッド（IHIMU）は26日、前畑造船（長崎県佐世保市）が三菱化学物流向けに建造する総トン数749トン型ケミカル船に搭載する二重反転プロペラシステムを受注したと発表した。

二重反転プロペラシステム装置は、内航海運向け電気推進船で実績のある二重反転プロペラシステムをベースに、1台の主機関で駆動する方式を採用した新しい推進システム。この推進システムを省エネ船型を組み合わせることで、主機の必要馬力が従来船に比べて小さくなり、燃料消費量の大幅な削減につながる。内航船向けとしては、このほかに総トン数499トン型タンカーもデザインを完了している。

IHIMUは、昨年9月に低速ディーゼルエンジン駆動の二重反転プロペラシステムを搭載した載貨重量9万7000トン型の外航ばら積み船3隻を受注しており、既に装備実績のある超大型タンカー（VLCC）2隻を含めて、電気推進船用、主機ディーゼル船用のいずれも、内航船から外航船の幅広いニーズに対応するため二重反転プロペラシステムをラインアップした。