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運輸・倉庫の景況感改善続く、帝国データバンク調べ

2016年12月6日 (火)

調査・データ帝国データバンクが5日発表した11月の景気動向調査結果によると、運輸・倉庫業の景況感(景気DI)は0.4ポイント改善し、44.4となった。9月の42.7、10月の44から3か月連続の改善。

11月の景況感は「年末に向けて、物量が増加し始めていると感じる」(一般貨物自動車運送)、「天候の回復とアメリカ大統領選挙が決着したことの安心感からか、消費が上向いている」(普通倉庫)、「当社が得意とする道路工事、農業土木工事が始まり、若干忙しくなってきた」(一般貨物自動車運送)、「軽油単価が安定しているため」(一般貨物自動車運送)――といった声が聞かれた一方、「中国向け輸出貨物が激減している」(運輸付帯サービス)「ことし後半に入ってから中国、特に韓国との輸出入貨物の減少が大きく影響している」(一般貨物自動車運送)と、中国・韓国との輸出入貨物の減少を懸念する見方が目立った。

先行きについては「年末年始にかけて荷動きを期待している。年度末も同じ様に荷動きが期待できる」(一般貨物自動車運送)、「圏央道の開通により企業施設が周辺に移転してきたので、本格稼働が始まれば景気が上向く」(同)とトラック運送事業者からは期待感を示す声が上がったが、港湾運送事業者からは「顧客船会社の統廃合が進むことで不透明な状況にあり、現状良くなる情報がない」との声が寄せられた。