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メガネスーパー、物流センターオーダーシステムを導入

2010年8月9日 (月)

産業・一般メガネスーパーは、店舗と物流センターとをつなぐオーダーシステム「Ms’EOS(エムズイオス)」を構築し、運用を開始した。商品画像をデーターベース化することで、実物に近い商品イメージで発注できるシステムで、注文した商品は、物流センター中核システムであるフリーロケーションシステムと連動し、受注から配送までの作業効率が向上、リードタイム短縮とコスト削減につなげる。

 

同社ではこれまで、店舗から物流センターへオーダーする場合、電話かFAXで受付担当者へ連絡し、センター担当者が該当商品の選別、在庫確認、ピッキングの手順を経て店舗への配送を行っていた。この方式では店舗からの依頼でモレや転記ミスが発生しやすく、受付担当からセンター担当者への依頼でも同じ問題が発生していたほか、商品のイメージがないためにセンター担当者が感覚で選別することもあり、店舗で依頼したイメージと違う商品が発送されるケースもあった。

 

新しくなった店舗オーダーシステムでは、主に(1)オーダー情報の電子化と受付業務の廃止(2)フリーロケーションシステムの構築(3)商品画像データベース化による視覚的オーダーの実現(4)商品イメージへのこだわり(5)店舗オーダー要望の積極的な取り込み――の6項目を改善した。

 

オーダー情報の電子化と受付業務の廃止では、店舗から物流センターへ直接オーダーが可能となり受付担当者を介在する必要がなくなったほか、オーダー情報が電子化されているため依頼した商品が確実に物流センターへ配信されるようになった。また、中間作業を廃止することによりオーダーから配送までのリードタイムを短縮できた。

 

フリーロケーションシステムの構築については、物流センターでの商品格納には制限がないため、どの棚に入れても問題なくピッキングが可能となり、商品格納時での選別が不要となったことで管理コストの削減につながった。従来からある在庫管理との連動により店舗オーダーの時点で在庫も確認できるようになった。

 

現時点では店舗でのみオーダーが可能となっているが、将来的にはインターネット販売との連携を見据え、顧客ごとのニーズに合った商品提供を行う計画。顧客の購買動向をリサーチしデータベース化を行い、店舗からの販売動向や顧客要望を活用するとともに、会員専用サイトを構築して一般顧客との差別化を図る。会員専用サイトでは会員個々の購買動向をもとに類似商品、色違い商品などの商品を自動的にピックアップして紹介できるようにする。