ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

Lazada、シングポストの統合物流拠点へ倉庫移転

2017年5月18日 (木)
空白

国際シンガポールポストは17日、アリババ傘下で東南アジアの大手オンラインショッピングサイト「Lazada」(ラザダ)を運営するラザダ・シンガポールがシンガポールポストの「タンピネス地域コマース・ロジスティクスパーク」へと倉庫業務を移行した、と発表した。

アリババはシンガポールポストに対しても一部出資しており、アリババグループが東南アジアで有力ECサイトと物流インフラを統合することで、事業効率を高めようとする動きだといえる。

ラザダ・シンガポールは最近、シンガポール企業の99%を占めるといわれる中小企業が自社商品をPRするためのECモール「99%SME」に戦略的スポンサーとして関与しており、自社の全倉庫業務をシンガポールポストの地域コマースロジスティクスハブへ移行することにより、売り手が月間350万人以上の訪問者にアクセスできるようになり、今後は販売エリアと売上拡大支援にもつながるとみている。

このロジスティクスハブは、倉庫管理機能と配送ハブ機能を1つの建物に統合する施設で、スピーディーな物流を求めるEC事業者は入出荷や配送時間の短縮が期待できる。処理能力にも優れる同施設について、ラザダ・シンガポールの担当者は「6月6日から始まるシンガポールの大規模セールへの備えが十分になされているため、これまで以上に多くのブランドを収容している。顧客は注文が正しく処理され、より迅速に提供されると安心し、より多くの商品を購入できるようになった」と移転効果を説明する。

また、シンガポールポストの副社長でカンタムソリューションズ・インターナショナルのCEOを務めるサム・アング氏は「このコラボレーションは、ラザダのECプラットフォームと、シンガポールポストのエンド・ツー・エンドのロジスティクス機能が統合されたもので、両者に規模の拡大と効率の向上をもたらすだろう」と話し、出店するシンガポールの中小企業が国内外で競争力を強化するのに役立つ、との効果が見込めることを強調した。