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プロロジス、京都に同社初のマルチ型物流施設起工

2017年5月26日 (金)
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拠点・施設プロロジスは26日、京都府でマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク京田辺」の起工式を行ったと発表した。京都府では初の開発案件となる。

同社は「府内に最新の大型マルチテナント型施設はこれまでになかったが、新名神高速道路の整備により将来のポテンシャルが期待できる」(プロロジス)ことから、新たな物流ハブとして開発を行う。

開発地は、新名神高速道路「八幡京田辺JCT・IC」、第二京阪道路「京田辺松井IC」から300メートルと近く、東西・南北の物流の結節点に位置している。

南北へのアクセスは、京阪間を縦断する第二京阪道路を経由し、京都、大阪中心部へ30分で到達することが可能。広域には京都縦貫自動車道を利用し日本海側へのアクセス、北陸自動車道を利用し北陸方面をカバーできる。

4月30日に新名神高速道路「八幡京田辺JCT・IC」「城陽JCT・IC」間が開通したことにより、京奈和自動車道路を利用して、奈良方面へのアクセスも容易になった。東西へのアクセスでは、2023年度に予定している新名神高速道路が全線開通すれば、中国地方から中部地方を結ぶ中間地点となる。国内物流の大動脈である複数の幹線道路へのアクセスに優れるため、中部以西の広域配送拠点にも適している。

開発地周辺には広範囲に住宅街が広がっているほか、JR学研都市線「松井山手」駅から徒歩10分と通勤利便性が高く労働力の確保に優れる。

施設は7万平方メートルの敷地に地上6階建て、延床面積16万平方メートルで、ダブルランプウェイにより、各階のトラックバースに45フィートコンテナトレーラーがアクセス可能としている。

ワンフロアは最大2万1800平方メートルのスペースを確保。カフェテリアやコンビニを設置し、従業員の労働環境を整えた。

また、プロロジスのマルチテナント型施設では初の取り組みとして、倉庫の床や壁の一部の断熱仕様を変更し、冷蔵ニーズに応えるエリアを設定する。一般的なマルチテナント型施設と異なり、冷凍・冷蔵対応の入居時工事を軽減可能な仕様とすることで、入居企業の設備投資費用を削減する。

このほか、施設全体の事業継続性を考慮した停電・断水対策、地域環境へ配慮し既存緑地の保全と整備を実施、全館LED照明、車両の通行や自然光の明るさを感知して照度を調整する制御システムを採用し、エネルギー消費を削減する。

■施設概要
名称:プロロジスパーク京田辺
所在地:京都府京田辺市松井宮田
敷地面積:6万9701.56平方メートル(2万1084.72坪)
計画延床面積:16万1356.73平方メートル(4万8810.41坪)
構造:地上6階建て、鉄筋コンクリート造、鉄骨造
着工:2017年5月
竣工:2018年10月