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エアコン並みの涼しさ実現、倉庫向け冷風扇発売

2017年7月5日 (水)

サービス・商品倉庫内の暑さ対策に頭を悩ませるこの季節、100坪の屋内スペースで体感温度を10度引き下げようとすれば、数百万円かけてエアコンとサーキュレーターを導入するか、引き下げ幅を2-4度程度で我慢して大型シーリングファンを設置するか。いずれにしてもそれほど豊富な選択肢があるわけではない。

エアコンを導入するのはコストが掛かりすぎ、シーリングファンでは思ったような効果が得られないという向きには、米国防総省の軍用基準を満たしたこの冷風扇はいかがだろうか。

東京都港区の卸会社「善衛商事」は今夏より、米国のブリーザーホールディングス社が開発した、「最大152畳の面積を体感温度で最大15度引き下げる」という最新型の冷風扇「パワーブリーザー」の取り扱いを開始した。

使用するスペースの面積や高さ、壁の材質などに左右される面はあるが、導入・ランニングコストともにエアコンの数分の1以下の費用で体感15度を引き下げる効果をうたうこの製品は、「水を独自の微粒化技術で細分化し、ジェットエンジンの原理で広く噴き出すことにより、気化熱を利用して効率よく冷却」(善衛商事)する仕組み。

378リットルの内蔵貯水タンク満水時は1日10-12時間の稼働で4日から5日程度、給水せずに動かし続けることが可能で、最も適した条件下では279平方メートルをカバーする。

米国防総省の耐環境基準「MIL-STD810G」の認証を取得し、軍基地や工廠などで使用されている実績が評価を受け、メンテナンスの容易さや消費電力の低さもあって、熱中症が懸念される倉庫・工場・スタジアムの選手席のような場所を中心に利用が拡大。

特定の作業者だけに冷風を送るといった利用法が可能で、移動型設計となっていることから、電源さえ確保できれば設置場所を選ばないという点が好評を博しているようだ。より小さなスペース向けにコンパクトモデルも用意している。

実売価格は89万円(税別)で、納期は最大1か月程度。希望に応じ、埼玉県三郷市の善衛商事の倉庫で効果を体感する機会も設けるとしている。

■問い合わせ先
善衛商事(日本総代理店)
所在地:東京都港区三田3-1-10三田マルハチビルディング7F
TEL:03-6809-5051