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ヤマト運輸、石綿撤去費用74億円求め、荏原製作所を提訴

2012年3月28日 (水)

話題ヤマト運輸は28日、荏原製作所を相手取り、東京地方裁判所に損害賠償請求訴訟を提起したと発表した。荏原製作所から取得した新物流ターミナル用地(東京都大田区)で石綿を含有するスレート編が多数混入していることが分かり、その撤去費用73億8483万7969円の負担を求めて提訴したもの。

 

ヤマト運輸は2007年12月25日、荏原製作所から東京都大田区羽田旭町の土地を購入する売買契約を締結し、新物流ターミナル「羽田クロノゲート」(総床面積20万平方メートル)の建設を進めてきたが、荏原製作所が使用していた旧建物の解体工事が完了した後の2011年1月、土地の表面と地中に、石綿(アスベスト)を含有するスレート片が広範囲にわたって多数混入している事実が判明した。

 

この混入について、ヤマト運輸では「土地の瑕疵に該当する」と判断し、荏原製作所に石綿含有スレート片の撤去費用などの負担を求めてきたが、荏原製作所が負担を拒絶したため、訴訟を提起した。

 

石綿含有スレート片の撤去、処理が必要となったことに伴い、新物流ターミナルの稼動開始時期を当初の「2012年10月」から「2013年9月」に変更する。