近鉄エクス、欧州委がカルテル認定、制裁金7000万円

話題近鉄エクスプレスは29日、中国現地法人の北京近鉄運通運輸有限公司（北京近鉄）が、欧州委員会から通貨変動調整係数（CAF）の価格カルテルを認定され、EU競争法違反の決定通知を28日（現地時間）に受けたと発表した。

欧州委は、中国発欧州向け航空貨物輸送のCAFについて、2005年7月から06年3月までの8か月間にわたって価格カルテルが行われたとして、北京近鉄に制裁金62万3000ユーロ（7000万円）を課す決定を行った。

近鉄エクスプレスと北京近鉄は、08年8月から価格カルテルの疑いで欧州委員会の調査を受けていた。今回の通知を受け、同社は「事業に与える影響などを総合的に勘案した結果、不服申し立てなどを行わない」ことを決めた。