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日本郵便、ゆうパック運賃12%値上げ表明

2017年9月5日 (火)

話題日本郵便は5日、ゆうパックの基本運賃を平均12%程度引き上げると発表した。宅配便の基本運賃の値上げは、最大手のヤマト運輸、2番手の佐川急便に続くもので、大手3社すべてが値上げで同調することになる。

値上げ理由について、同社は「人件費単価の上昇などに対応し、安定的なサービスを維持していくため」と説明。同時に10個以上差し出すことで適用される数量割引は廃止し、「25キロ超30キロ以下」の荷物用に基本運賃プラス500円の運賃を新設、一般のゆうパックの重量上限は30キロから25キロに引き下げる。

また、現行の120サイズ超のスキーゆうパック、空港ゆうパック適用する上限サイズを見直し、140サイズ超は160サイズの基本運賃を適用。ゴルフゆうパックの120サイズ超は140サイズの基本運賃を適用する。ゆうパック運賃などの見直しは2018年3月1日に実施し、ほかのサービスの見直しは、準備が整い次第、段階的に実施する。

ゆうパック基本運賃やほかのサービスの値上げと併せ、首都圏の主要都市部を中心に宅配受取ロッカー「はこぽす」を増設し、「“歩いて5分”の範囲にアクセスポイントが整備された都市」を目指すと表明した。

東京、千葉、埼玉、神奈川の主要都市部を中心に、はこぽすを増設し、受取人の多様な受取ニーズに対応するために、郵便局ネットワークの活用やコンビニ、駅のコインロッカー、商業施設などとのコラボレーションを進め、ほぼ6000箇所の受取施設を整備する。

さらに、ゆうパックを郵便局などで受け取ることで、ポイントを付与するサービスを開始する。ポイントは初回受取・再配達による受け取り、受取場所によって異なるものとし、郵便局で初回で受け取ると60ポイントとする。

同時に顧客が「身近で差し出し、身近で受け取り」ができるよう、クレジットカードなどで事前決済し、オンラインで発行した発送ラベルを荷物に貼り付けて基本運賃よりも割安に郵便局などで発送する新サービス「ウェブ決済型ゆうパック」の提供を開始する。

ウェブ決済型ゆうパックは、ゆうパック基本運賃から180円差し引いた金額で提供し、直近1年間に10個以上利用すれば10%割り引く。さらに、発送時に郵便局受取指定することにより、100円値引く。差出方法は郵便局、コンビニエンスストア、はこぽすへの持ち込みを対象とし、ラベルは自宅で印刷するか、郵便局・コンビニエンスストアで印字する。

また、荷送人がスマートフォンなどを用いてゆうパックあて名ラベルを簡単に作成できる無料アプリや、不在時にもゆうパックを受け取れるように、玄関前や車庫などの受取人が指定した場所に配達するサービスを提供する。

このほか、配達希望時間帯の拡充帰宅時間に合わせて受け取れるよう、現在の配達希望時間帯に「19-21時」を追加した7区分にし、当日の再配達受付の締切時刻も変更。初回配達前に配達日時の指定、勤務先への無料転送、全国の郵便局での受取への変更をゆうパックの追跡HPなどからできるようにし、初回配達前に、はこぽすやコンビニでの受取へ変更できるようにする。