野村不動産、東芝青梅工場跡地で日野自専用物流施設

拠点・施設野村不動産は24日、東京都青梅市の旧東芝青梅工場跡地で新たな賃貸物流施設「ランドポート青梅I」を着工したと発表した。テナントとして日野自動車が一棟全体を利用し、専用の部品センターとして活用する。

工場跡地の3.6万坪（11万9965平方メートル）を3分割して開発するプロジェクトの1号案件として手がけるもので、ランドポートシリーズとしては14棟目となる。3.6万坪は4方を道路に囲まれており、3期に敷地を分割しても安全面に配慮して施設専用の車両動線を確保できるという。

野村不動産は来春以降、残る用地で18年4月以降に「ランドポート青梅II」「青梅III」（いずれも仮称）を開発する方針で、すべてテナント企業の要望を取り入れる「BTS型」事業として進める。

ランドポート青梅Iは1フロア6000坪を確保した3階建ての物流施設で、2階へのスロープを設け、1・2階で同時に10トン車が72台接車できる効率性の高さが特徴。梁下有効高6.5メートルを確保し、容積率を余すことでメザニン床の設置を可能としており、季節要因などによる荷物の増加や、将来的な拡張に対応する。

全館LED照明や施設の屋根を活用した太陽光発電システムなど環境に配慮した設備を導入し、同時に350人が使用できるカフェテリアも開設する。

開発地は圏央道青梅ICから2.5キロ、国道16号から3.2キロと近く、主要高速道路、幹線道路を利用した広域配送が可能。JR青梅線小作駅からは徒歩10分で達し、周辺に多くの住宅エリアが広がっていることから、働き手の確保しやすさにも優れている。

■ランドポート青梅Iの計画概要
所在地：東京都青梅市末広町2-9-1
敷地面積：3万9391平方メートル（1万1916坪）
延床面積：6万1121平方メートル（1万8489坪）
構造・規模：RCプラスS造・耐震・スロープ型・3階建て
トラックバース：72台
乗用駐車場：185台
トラック待機場時10分台
設計施工：錢高組
竣工：2018年11月末