ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

野村不動産、「業種ごと」の新コンセプト物流施設

2018年12月7日 (金)
空白

拠点・施設野村不動産は7日、新たなコンセプト「カテゴリーマルチ」を採用した大規模高機能型物流施設「ランドポート青梅I」(東京都青梅市)を11月末に竣工し、運用を開始したと発表した。

新コンセプトのカテゴリーマルチは、利用するテナントの業種(カテゴリー)を物件ごと、フロアごとに特定したマルチテナント型物流施設で、一般的な汎用スペックに、ターゲットとするカテゴリー特有の機能を標準仕様として付加した施設。合わせてカテゴリーごとに導入効果が見込まれる自動化機器の設置も想定した施設となっている。

 

昨今、物流業界全体の課題として物流の効率化と労働力不足が挙げられるが、この「カテゴリーマルチ型物流施設」はオペレーションの効率化と物流自動化への対応という2つのアプローチから、これらの課題の解決に寄与することを目指している。

マルチテナント型の持つ汎用性に加え、「テナントの業種特有の物流オペレーションの最適化」を実現することで顧客の物流の効率化を支援する。また、今後各カテゴリーで導入が見込まれる物流自動化機器の設置に対応した施設設計を採用することで、スムーズな物流自動化を実現し、労働力不足の解決に寄与する。

計画地は、旧東芝青梅工場跡地の11万9965平方メートルを3期に分割し開発するプロジェクトで、シリーズ14棟目となるランドポート青梅Iは、日野自動車がグローバルパーツセンターとして利用する。

圏央道の青梅インターチェンジから2.5キロ、国道16号から3.2キロの距離に位置し、主要高速道路や幹線道路を利用しての広域配送が可能。JR青梅線小作駅から徒歩10分に位置し、周辺には多くの住宅エリアが広がっていることから、雇用を確保しやすい。

敷地は、「液状化予測図」(東京都)で「液状化の可能性が低い地域」に区分され、「青梅市防災マップ」で浸水想定が無いエリアとされている。また、「直接基礎の採用が可能な良好な地盤」となっている。

環境への配慮とランニングコストの削減を目的に、全館LED照明を採用するほか、グループ会社による太陽光発電事業の一環として、施設の屋根を活用した太陽光発電システムの導入を推進している。また、雇用確保に寄与する機能としてカフェテリアを設置している。

また、青梅プロジェクトの2期棟として「ランドポート青梅II」を着工した。ランドポート青梅I同様にカテゴリーマルチのコンセプトに基づき、飲料などの重量物の保管・荷役用に最適化した施設仕様とする。同施設は鴻池運輸が利用する。