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三菱重工、欧州のフォーク生産体制を再編

2012年4月13日 (金)

拠点・施設三菱重工業は12日、事業の効率化と収益基盤の安定化を図るため、欧州のフォークリフト生産体制を再編すると発表した。

 

欧州事業会社の三菱キャタピラー・フォークリフト・ヨーロッパ(MCFE、オランダ)のオランダ工場で行っているバッテリー式フォークリフトの生産を、同社の連結子会社であるフィンランドのロックラー社に移管。また、エンジン式フォークリフトはほかの生産拠点からの輸出に切り替える。

 

今回の再編は、ユーロ債務危機の深まりなどを背景とした欧州市場の伸び悩みに対応するもので、MCFEは今後、欧州フォークリフト事業全体の統括・管理と営業・アフターサービスを手掛け、欧州統括拠点としての役割を担う。

 

屋内物流機器の製造を行っているロックラー社は、現地市場の主流となっているバッテリー式フォークリフトを新たに加えることで、スケールメリットによる競争力強化を追求する。

 

ロックラー社のフォークリフト・物流機器事業はこれまで、日米欧中の5つの生産拠点を中心に展開。事業統括機能を持つ汎用機・特車事業本部本工場(神奈川県相模原市)を中心に、米国のMCFA(ヒューストン市)、欧州のMCFE(アルメア市)、中国の三菱重工叉車(大連)有限公司(MFD、大連市)と、ロックラー社を加えた体制で、年間生産能力は7万5000台に達していた。