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三菱重工、フォークリフト生産を再編、ニチユに委託検討も

2012年6月7日 (木)

拠点・施設三菱重工業は7日、フォークリフトの生産体制を再編する方針を決めた、と発表した。汎用機・特車事業本部本工場(神奈川県相模原市)の中型フォークリフト生産を中止し、中型車と輸出向け小型車を海外生産拠点に移管する。

 

また、国内向け小型車は同社と資本提携関係にある日本輸送機(ニチユ、京都府長岡京市)への生産委託の検討を開始する。為替リスクの回避とグローバルな最適生産を実現する狙いで、収益基盤の強化を図る。

 

具体的には、汎用機・特車事業本部本工場が手掛けてきた輸出向け小型エンジン車の生産を、中国の三菱重工叉車(大連)有限公司(MFD、大連市)に、全世界向け中型エンジン車の生産を米国の三菱キャタピラー・フォークリフト・アメリカ(MCFA、ヒューストン市)にそれぞれ移管し、国内向け小型エンジン車はニチユに生産を委託する方針。

 

汎用機・特車事業本部本工場が担ってきたフォークリフト事業全体の統括機能は、生産体制の再編後も維持する。生産移管・委託は今秋から段階的に実施する計画で、汎用機・特車事業本部本工場での車両の生産は2013年12月末で終了、部品生産は14年6月末で終了する。

 

同社は今春、欧州のフォークリフト事業会社である三菱キャタピラー・フォークリフト・ヨーロッパ(オランダ)が手掛けていたフォークリフトの生産を、連結子会社のロックラー社(フィンランド)などに移管する方針を決定。労働組合、その他関係機関との交渉、合意を得て欧州事業の再編を進めることにしており、今回の再編の方針はこの動きに続くもの。