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伊藤忠、ロッテと共同で中国テレビ通販大手に資本参加

2010年8月18日 (水)

ロジスティクス伊藤忠商事は18日、韓国ロッテグループと共同で、中国テレビ通販大手企業のラッキーパイ社に出資したと発表した。

 

中国のテレビ通販市場は、2009年時点で234億元(約3000億円)の実績、10年は304億元(約 3950億円)と30%の成長が見込まれているが、全小売市場に占めるシェアは0.5%未満にすぎず、今後の成長余地が大きいと見られている。

 

ラッキーパイ社は2007年の設立後、山東省、河南省、雲南省、黒竜江省、上海市、重慶市の6地域でテレビ通販事業を展開するとともに、中国全国放送のライセンスを持つ重慶テレビと合弁会社を設立し、中国全国のネットワークへの強固な基盤も保有している。

 

伊藤忠商事は、韓国ロッテグループと特定目的会社(SPC)を設立し、ラッキーパイ社の株式を取得することにしており、初年度にSPCとして発行済み株式の63.2%、その後4年間で100%の取得を目指す。

 

韓国テレビ通販業界大手のロッテホームショッピングを傘下に持つ韓国ロッテグループのテレビ通販のノウハウ、小売業での強みと、伊藤忠商事が持つ中国での商品調達力、物流ネットワークなどを活かし、ラッキーパイ社の事業拡大につなげる。

 

また、伊藤忠商事は今回の出資を通じ、ラッキーパイ社を新たなプラットフォームとして、中国における生活消費関連分野の事業拡大に取り組む方針。