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JR貨物、2011年度のコンテナ輸送4.2%減少

2012年4月19日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)が19日発表した2011年度の輸送実績(速報)によると、コンテナ貨物は1961万7000トン(前年比4.2%減)、車扱貨物が1022万1000トン(同2.8%減)となった。品目別でも自動車部品、農産品・青果物を除き、全面的に前年実績を下回った。

 
昨年は東日本大震災の影響で東北線が40日間にわたって普通となったほか、常磐線は福島第一原子力発電所の事故の影響で、現在も復旧の見込みが立っていない。

 

また、7月に発生した「新潟・福島豪雨」、9月の大型台風の上陸に伴う大雨により被害が発生したほか、ことし1月から2月にかけては北日本を中心に記録的な大雪の影響を強く受けた。

 

これらの要因により、年度全体では高速貨4643本、専貨165本が運休。このうち震災に伴う運休は高速貨が2650本、専貨が86本を占める。

 

荷動きについては、震災による線路の寸断だけでなく、東北地方の製造業各社の操業停止やサプライチェーン寸断による生産活動の停滞が大きく影響し、下期以降は急激に進んだ円高の影響に伴う販売減もあり、年間を通じて実績を下回った。