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収益力強化へ一歩

三井倉庫グループ、国内・海外事業を集約統合

2017年12月25日 (月)

M&A三井倉庫ホールディングスは25日、国内外で一貫したサービスを提供しやすくするため、海外部門を受け持つシンガポール子会社「三井倉庫インターナショナル」を2018年4月1日付で国内中核事業会社の三井倉庫に統合する、と発表した。

三井倉庫グループは14年10月に持株会社制へ移行した後、積極的な事業拡大策を推進し、一定の事業基盤を構築したが、採算性の悪化や有利子負債の増加が経営に重くのしかかったため、新中期経営計画では一転して抜本的な収益力の強化を打ち出している。

国内外の営業・管理機能を集約・統合する今回の再編は、こうした新方針を具体化する取り組みの一歩になるものとみられ、三井倉庫が海外事業の統括機能と輸出入フォワーディング機能を束ねることで、国内外一貫したサプライチェーンの管理と運用を効率化したい荷主の需要に対応する。

三井倉庫が三井倉庫インターナショナルを吸収合併するのに伴い、三井倉庫インターナショナル傘下で輸出入フォワーディング事業を担っている「三井倉庫インターナショナルジャパン」(東京都港区)も三井倉庫と合併する。

この再編により、三井倉庫HD傘下の事業体制は現在の6社から5社へとスリム化し、三井倉庫が従来の倉庫・港湾運送に加えてグローバルフロー機能を併せ持つこととなる。