ヤマトと京東集団、包括的アライアンス契約を締結

M&Aヤマトホールディングスは27日、中国最大の小売事業者である京東集団と、京東が保有する小口保冷配送ネットワークでの「PAS1018」の認証取得に向けた協力などを含めた包括的なアライアンス契約を25日に締結したと発表した。

具体的には、京東が中国で展開している小口保冷配送サービスを国際規格に適合した仕組みにすることを目指し、ヤマトグループがすでにアジア各国で認証を取得している経験を活かした現状の分析や改善点の指摘を行うことで、スムーズなPAS1018の認証取得を目指す。

京東のECサイトで販売されている商品のうち、日本・欧米・東南アジアなどのサプライヤーからの中国向け輸入品について、ヤマトグループのグローバル物流ネットワークを活かし、最適な物流を提供。特に日本発の物流について京東はヤマトグループのネットワークを優先的に活用する。

また、ヤマトグループの持つ宅急便ネットワークと京東の持つ中国の宅配ネットワークを相互利用し、ドアツードアの物流サービスを実現することで両国のECの発展に貢献する。

2018年1月から取り組みを開始するとともに、アライアンス項目をより効果的・実践的に行うことを目的とした「アライアンス検討委員会」を設置し、継続的に協議を行う。越境ECのプラットフォーム作りでも今後両社で検討を進める。