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ジャムコ、宮城県名取市に新工場を建設

2012年4月23日 (月)

アパレルジャムコは23日、宮城県名取市で新工場の建設に着手すると発表した。

 

同社の航空機器製造カンパニーは現在、本社に隣接する東京都三鷹市の工場で航空機用炭素繊維構造部材、航空機用エンジン部品、熱交換器などの航空機用機器の製造を行っているが、工場敷地を二分する都道で都市計画道路整備工事が進んでおり、今年度中に道路の拡幅工事が完了する計画となっている。

 

これに伴い、同工場の生産活動に支障をきたすおそれがあるとして、名取市に新工場を建設し、航空機用炭素繊維構造部材、航空機用エンジン部品の生産ラインを新工場へ移設することにした。生産量の増加により、現工場が手狭になっていることも移設を後押しした。

 

新工場へ生産ラインを移設することにより、現工場を含めた全体の生産性向上を見込めるとともに、需要対応能力を拡大する。

 

同社は新工場建設のため、2010年10月に用地を取得、2011年4月から工場建設に着手する計画を進めていたが、東日本大震災の発生で仙台空港に展開している航空機整備カンパニー仙台整備工場が被災。

 

また、震災で建設業界、住宅事情などが急変したことなどを受けて新工場建設計画を一時凍結していた。

 

■新工場の概要
立地場所:宮城県名取市愛島台7丁目101-36愛島西部工業団地内
敷地面積(用地面積):4万1621平方メートル(5万8800平方メートル)
工場延床面積:1万2555平方メートル
建物構造:平屋建て鉄骨造(ブレース造)
投資総額:約15億円(施設、設備の総額)
操業開始:2013年4月(工事着工は2012年4月)
主な生産品:航空機用エンジン部品、航空機用炭素繊維構造部材など
主な設備:オートクレーブ2台、炭素繊維構造部材成形ライン7台、真空炉1台、機械加工設備30台
工場売上高:操業初年度約30億円
主な顧客:IHI、AIRBUS、PremiumAEROTECGmbHなど
設計監理、施工:大成建設