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川崎汽船社長、「健康宣言」で持つ力最大限に

2018年1月4日 (木)

ロジスティクス川崎汽船の村上英三社長による年頭所感は次の通り。

村上社長の年頭所感(要旨)

昨年4月に発表した中期経営計画では、創立100周年を迎える2019年度までの3か年で、持続的な成長を可能とする経営基盤の再構築を図ることを主眼としている。

この中期経営計画では、ポートフォリオ戦略転換、経営管理の高度化と機能別戦略の強化、ESGの取り組みを大きな課題として掲げた。事業ポートフォリオの転換では、安定収益型事業を強化するとともに、次代の中核事業を育成し、収益の安定化と成長を図る。ポートフォリオの見直しについては、事業リスク・リターン管理の高度化によって、リスク総量を管理しつつ資本コストに見合ったリターンを確保することを前提とする。また、それぞれの事業運営において重要となるのが機能別戦略で、グループの総力を結集して徹底的に顧客を重視しつつ、先進的な技術を積極的に取り入れ、それらを支えるプロフェッショナルで多様な人材の育成を進める方向性を掲げている。

邦船三社によるコンテナ船・海外ターミナル事業の統合もポートフォリオ転換の第一歩であり、昨春売却した重量物船事業からの撤退も当社が今後目指すべき事業運営の将来像を見直した結果だ。4月にサービス開始を予定するコンテナ船の新会社は、事業統合により規模拡大のメリットを得るとともに、3社のベストプラクティスの採用によって競争力を強化し、パラダイムが変わりつつあるコンテナ船業界で高い存在感を発揮してくれるものと思う。持分法適用会社として運営形態は異なるものの、コンテナ船事業がグループの中核事業であることは変わらず、当社が全面的に支援をしていく。

2018年は、当社が創立100周年を迎える前の最後の1年となる。また、当社初のフルコンテナ船である初代「ごうるでん げいと ぶりっじ」が北米航路に就航して50年という節目の年であるとともに、当社初の自動車運搬船「第一とよた丸」の竣工50周年の年でもある。

当時と今の一隻あたりの積載能力を比べると、コンテナ船は20倍、自動車船でも6倍まで拡大した。半世紀の間に、事業の規模や事業環境は大きく変わったが、海運という事業が人々の生活や世界の経済活動を支える重要なインフラであることに変わりはない。社会にとって重要な役割を担っているという自負と責任感を常に抱き、またこの責務を果たすには、「健康宣言」で掲げているように、心身の健康を維持し、持つ力を最大限に発揮していくことが求められる。