M&A矢崎エナジーシステム(矢崎ES)は1月31日、運送業者向けIT業務システム・プロパイダーのロジ勤怠システム(東京都杉並区)と資本業務提携を行うと発表した。
矢崎ESは、「ロジ勤怠システム社の理念と活動が計装事業の基盤である運送業界の中長期的な発展につながると考えた」として、短期的な利益を求めるものではないと説明。
ロジ勤怠システム社は、運送業界の労働力不足とこれに起因する不規則な労働時間帯や長時間労働の解消に向け、中小運送事業経営者8人により2013年8月に設立。「中小零細事業者の実情」を踏まえた勤怠管理システム「勤怠ドライバー」を開発した。
勤怠ドライバーは最新の労務管理関連法に適合した労働時間と給与のシミュレーション機能により、労務管理の「見える化」を実現する。クラウド型のシステムのため、労務関連の法令改正時のユーザー側によるシステムの設定変更やプログラムの修正を不要としている。
個社ごとに異なる勤怠管理の方法に合わせたシステムのカスタマイズを容易にすることで、勤怠管理に関するトータルコストの削減を可能にした。昨年4月に販売を開始し、現在までモニターを兼ね30社へ納入している。
提携では、矢崎ESはロジ勤怠システム社に6000万円出資するほか、矢崎ESの新製品開発でのロジ勤怠システム社の各メンバーへのヒアリングやモニターの実施や勤怠ドライバーと矢崎ESのデジタルタコグラフなどの商品を、ロジ勤怠システムがセットで販売する。