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JR貨物の1月貨物量1.8%増、モーダルシフトで

2018年2月15日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は14日、1月の輸送動向を発表した。同月の取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて1.8%増加(前年同月比)した。

中旬から下旬にかけての大寒波の影響で、新潟、関東、北海道など各地で大雪となり、月全体で高速貨物350本、専用貨物4本が運休した(前年は高速貨物207本、専用貨物12本が運休)。

コンテナは、積合せ貨物が東海道・山陽線の沿線の中長距離帯で、ドライバー不足により鉄道利用が増加した。自動車部品は東海・九州地区間での輸送が順調に推移し、食料工業品はビールが東北・関西管内で好調となり、砂糖も29年産のビートが豊作だったため、前年を上回った。

一方、 紙・パルプは需要の減少に加え、雪害による運休・マシン故障もあり、特に新潟・東北地区発で大きく減送となった。農産品・青果物は全国的に民間流通米輸送が落ち込んだほか、 北海道産の玉葱も雪害による運休で低調に推移した。また一部工場の設備不具合の影響を受けた化学工業品が前年を下回り、コンテナ全体では1.2%減となった。

車扱は、石油が気温低下に伴って特に灯油の需要が増加したことに加え、配送圏の見直しにより鉄道へのシフトが進んだことから、好調に推移した。車扱全体では5.5%増加した。