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鈴与、ベトナムでVMIの展開開始

2018年2月27日 (火)

国際鈴与は27日、傘下の鈴与商事とともにベトナムでVMI(ベンダーマネジメントインベントリー)事業の展開を開始したと発表した。

鈴与商事が商流全体をコントロールし、鈴与とその出資先のベトナム合弁会社の物流サービスを用い、ベトナムの日系輸出加工企業向けに商物一体のサービスを提供する。

鈴与商事が日本などベトナム内外の仕入先から潤滑油・化成品などを調達し、まとまった量をコンテナで輸送。ベトナム国内にある鈴与のグループ会社倉庫で保管・管理した後、顧客の工場へ必要な時に必要な量を配送する。

ベトナムには1600社以上の日系企業が進出しており、過去10年で2倍に増加、ASEANではタイに次ぐ2番目に多い国となっている。進出企業の半数を製造業が占めているが、事業拡大で工場の生産スペースが不足しつつある。

生産スペースを確保するためには、工場で潤滑油、化成品などの在庫を削減する必要があるものの、日系で進出している輸出加工企業は自社で同じ工業団地以外の保税倉庫に在庫を置くことができないため、思うように在庫を削減できていないのが実情だ。

そこで、鈴与は輸出加工企業に代わり、在庫を管理する仕組みを構築した。

同社のVMIサービスを利用することにより、メーカーはサプライヤーとの交渉業務を減らしたり、生産スペースを確保することで生産性の向上につなげたりといったメリットに加え、倉庫内作業を外注化することで作業効率の向上も見込める。