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愛知製鋼、中国磁石加工委託会社に出資

2018年2月27日 (火)

国際愛知製鋼は27日、中国で磁石事業の安定供給体制を強化し、EVモーター市場への参入に向けた布石として、中国磁石加工委託会社に新規出資すると発表した。

同社は重希土類不使用のジスプロシウム(Dy)フリーボンド磁石「マグファイン」を、磁粉から一貫して生産しているが、中国の納品先への供給を安定化し、将来的なEV用モーターの世界最大市場となる中国へ本格参入することを目指して、磁粉(商品名マグファイン)の磁粉の成形加工を委託している浙江愛智機電(浙江省平湖経済開発区)に出資する。

浙江愛智は、同社関工場(岐阜県関市)から磁粉の供給を受け、樹脂と混ぜ合わせたコンパウンドを成形加工し、ボンド磁石を中国国内の自動車用シートモータや電動工具、電動ベッド向けなどに提供している。

当面は同社の生産技術支援を受けて品質・コスト・納期要求にきめ細やかな対応を行い「モノづくり力」を強化していく。2018年度には一体射出成形技術を移管し、設計提案力と組み合わせて新規顧客との共同開発を進め、将来的なEV用モーター市場への参入を視野に入れる。