財務・人事サカタインクスは、グラビアインキ製品について、原料や物流コストの上昇などを理由に値上げ交渉を開始すると発表した。
グラビアインキ製品の主原料である顔料は、中国の環境規制強化により供給量減少を招き、需給バランスが逼迫して高騰の状況が続いている。また、原油・ナフサ価格高の影響を受け、樹脂・溶剤も上昇しており、副資材である金属缶容器も価格が上がっている。一方で、人手不足が深刻化している物流業界でも運賃など価格改定があり、物流コストも上昇している。
こうしたことから、これら原材料の値上がりに伴うコスト上昇分を吸収するため、生産の合理化を進めてコストダウンを図ったほか、諸経費の削減などの施策を講じてきたが、「これ以上の自助努力による吸収も限界を超える状況」に至った。
今後の製品の安定供給のため、顧客などに対し、価格改定の交渉を開始する。
■価格改定概要
対象製品:グラビアインキ全般
実施日:2018年4月9日出荷分
値上げ幅:白インキ45円(1キロあたり)、色インキ60円、メジューム・ニス・添加剤50円