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伊藤忠、新たに5物件開発し物流施設事業強化

2018年3月13日 (火)
空白

拠点・施設伊藤忠商事は13日、「アイミッションズパーク」の名を冠して展開している自社開発の物流施設として新たに5物件の開発計画を発表した。稼働中の7物件と合わせて自社開発物件は12物件、総延床面積70万平方メートルとなり、プロジェクト総額も1200億円に到達。今後も年間300億円から400億円程度の開発物件を積み上げていく方針だ。

新たに開発するとして発表したのは、千葉県印西市の「アイミッションズパーク印西」(2018年3月竣工)、「同印西2」(3月竣工)、柏市の「柏2」(8月竣工)、東京都足立区の「東京足立」(5月竣工)、千葉県市川市の「市川塩浜」(19年8月竣工)――の5物件。

このうち印西市と柏市の3物件については、竣工前に満床稼働が内定し、残る2物件で利用企業を募集している。完成済みの7物件はほぼすべて満床となっているが、堺市の「アイミッションズパーク堺」のみ、空きスペースがある。

同社は2004年以降、「BTS型」と呼ばれる特定の企業向け物流施設を中心に開発を進め、総合商社の強みを活かした10万社に及ぶ取引先ネットワークで得られる物流ニーズに対応して企業の物流拠点戦略をサポートしてきた。

15年には、物流不動産開発を手がける建設部隊と、物流オペレーションを手がける物流部隊を統合し、建設・物流部門が発足。利用者視点に基づく施設計画・商品企画・ソリューションなどの機能を発揮しやすい基盤が整ったことを受け、物流施設開発事業を強化することとし、新たに5物件の開発を発表するに至った。

今後はBTS型だけでなく、自社が持つ機能・ノウハウ、幅広いグループ会社・取引先による顧客ネットワークを組み合わせてマルチテナント型の物流施設も進めていく考え。