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大和ハウス、流山にAI・ロボ導入の大規模物流施設竣工

2018年3月28日 (水)
空白

話題大和ハウス工業は28日、千葉県流山市にAIやロボットなど次世代の物流技術を取り込む多機能型賃貸物流施設「DPL流山I」を竣工した。2016年7月に着工し、1年9か月を経て完成、5月1日から本格稼働する。

同施設は地上4階建て、延床面積14万1315平方メートルのマルチテナント型物流施設で、区画ごとに事務所を設置することができるなど、テナント企業のニーズに柔軟に対応。45フィートコンテナ車が各階に直接乗り入れることができる、らせん状のランプウェイを2基採用し、施設全体で256台分のトラックバースを備える。

また物流の効率化・自動化を実現するため、子会社のダイワロジテックがテナント企業にAIやロボットなどの最新技術を導入した物流オペレーションを提案するサービスを提供する。

立地面では、常磐自動車道流山インターチェンジ(IC)から2.7キロと近く、首都圏から東日本全域へとアクセスできる範囲の広さが特徴。開発主体は「DPL流山」の開発用に構成された流山共同開発となっており、入居契約を結んだ後、日本版不動産投資信託(J-REIT)に売却する方針。

テナント企業の従業員の働き方改革の支援として、仕事と子育てを両立させたい家庭でも安心して仕事ができるよう、同施設で働く従業員専用の保育施設(ママスクエアが運営)を施設内に完備。最大40人の子供を受け入れることが可能で「親子で通勤し、緊急時でも保護者がすぐに対応できる」ことも「売り」となる。併せて、座席数110席のカフェテリアやコンビニエンスストアを設置し、東武アーバンパークライン江戸川台駅とつなぐ専用巡回バスが運行する計画となっている。

同社は21年秋までに「DPL流山」第一弾の総敷地面積18万2000平方メートル、総延床面積38万7000平方メートルとDPL流山Iを含めて3棟すべての物流施設を竣工する計画で、「第二弾」は隣接する14万平方メートルに総延床面積30万平方メートルの物流施設を2019年4月にも着工する。DPL流山全体の規模は総敷地面積32万2000平方メートル、総延床面積68万7000平方メートルと国内最大級の「物流タウン」となる。

■建物概要
名称:「DPL流山I」
所在地:千葉県流山市大字西深井1514番1ほか
敷地面積:6万6580.69平方メートル(2万139.35坪)
延床面積:14万1315.73平方メートル(4万2748.01坪)
賃貸面積:12万4105.04平方メートル(3万7541.76坪)
1フロアの面積:3万500-3万2500平方メートル
構造・規模:PC造一部S造(プレキャスト・プレストコンクリート造一部鉄骨造)地上4階建て
建物用途:マルチテナント型物流センター
建築主:流山共同開発
総合計画:大和ハウス工業
設計:フクダ・アンド・パートナーズ
施工:髙松・青木あすなろ特定建設工事共同企業体
着工日:2016年7月21日
竣工:2018年3月28日
稼働開始日:2018年5月1日