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埼玉県の工場・倉庫、県がアスベスト測定も「基準値以下」

2018年4月17日 (火)

ロジスティクス埼玉県は17日、埼玉労働局から越谷市の倉庫でアスベストを保管しているとの情報提供を受け、越谷市内の工場・倉庫の敷地境界の大気中アスベストを測定した結果、すべての測定地点で大気汚染防止法の基準を下回ったと発表した。

アスベストは労働安全衛生法で製造や使用が禁止されているが、埼玉労働局から越谷市内の工場がアスベスト含有製品を製造し、吉川市内の倉庫で原料のアスベストを保管しているとの情報提供があったことを受け、県と市が工場と倉庫の敷地境界の大気中のアスベストを測定。すべての測定地点で大気汚染防止法が定めるアスベスト製品製造事業所の敷地境界基準「大気1リットル当たり10本」を下回った。

4月9日11時から15時まで、工場と倉庫の敷地境界それぞれ4地点で測定した結果、工場では4地点とも不検出だった。倉庫は4地点のうち2地点で検出したが、基準の「10本」を大幅に下回る0.12本と0.24本だった。

対象工場ではすでにアスベスト含有製品の製造を中止していて、吉川市内の倉庫に保管されているアスベストについても、袋に詰めた上でビニールシートで覆われた状態で、シャッターを閉めて保管していることから、「新たな飛散防止措置は必要ない」(埼玉県)。

県と越谷市は今後、工場を運営する企業に残るアスベストの「適正処理」を指導することにしている。