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JR貨物17年度輸送実績、運休増も2.3%増加

2018年4月18日 (水)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)が18日発表した、2017年度の輸送実績(速報値)によると、上期に各地で発生した大雨や相次ぐ台風の接近、1・2月に新潟・北陸・函館で発生した大雪の影響などで高速貨物列車1934本、専用貨物列車32本が運休し、16年度の高速貨1447本、専貨30本と比べて運休数が増加した。

9月中旬に接近した台風18号の影響で長期にわたって不通となった日豊線では、復旧までの間、トラックによる代行輸送を行った。

コンテナは積合せ貨物が労働力不足や「労務管理の厳正化」で中長距離帯の鉄道利用が伸長。自動車部品は国内自動車販売が好調に推移し、東海地区発を中心に大きく増送となった。飲料・ビールなどの共同輸送が進む食料工業品、新規・既存ともに利用の増加した化学薬品、建設発生土輸送が堅調なエコ関連物資などが前年を上回った。

一方、紙・パルプは国内需要の減少に伴う販売不振が続いており、大きく出荷が落ち込み、コンテナ全体では前年度比2%増と小幅な増加にとどまった。

車扱は石油が配送圏の見直しで、通年で鉄道へのシフトが進展。冬季の気温低下に伴って灯油の需要が増加したことから好調に推移し、セメントの需要減があったものの、車扱全体では2.9%増加した。コンテナ・車扱の合計は2.3%増。