日産･三菱自、関東で補修部品物流の共同化着手

荷主日産自動車と三菱自動車工業は24日、関東の補修部品物流を共同化すると発表した。10月以降、神奈川県相模原市にある日産の自動車補修部品倉庫「相模原部品センター」から関東に広がる配送ネットワークを両社で段階的に共同利用する。

今回の取り組みは、2016年10月に三菱自が日産・ルノーのアライアンスに参画したことを受け、アフターセールス機能の統合を目指す取り組みの一環。

三菱自は関東に大規模な自社補修部品倉庫を保有しておらず、計画では相模原部品センターにアクセサリーを含む三菱自の顧客向け補修部品が新たに3万点以上格納される。

配送面では一部で共同配送にも着手し、受注から配達までの時間を短縮することで、関東の三菱自の顧客向けアフターサービス品質を高める。

両社は今回の取り組みを通じてスペースの有効利用や庫内作業、配送業務の効率化で事業の相乗効果を生み出していきたい考えで、三菱自は日産の既存物流インフラを活用することでコストを抑え、日産は自社物流インフラの稼働率向上や共同配送によるコスト低減につなげる。

■相模原部品センターの施設概要
所在地：神奈川県相模原市麻溝台1-4-1
稼働開始：1972年4月
土地面積：35万5000平方メートル
主な事業内容：国内・海外向けサービス部品の調達・格納・出荷