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日産・三菱自、豪州で部品物流共同化

2017年6月5日 (月)

M&A日産自動車は5日、豪州現地販売会社の豪州日産がミツビシ・モーターズ・オーストラリアと部品、アクセサリーの倉庫・物流業務を共同化すると発表した。

昨年10月に日産と三菱自がグローバルアライアンス関係を確立したのに伴い、メルボルン郊外のトゥルーガニーナにある新倉庫で、豪州国内の両社ブランドの部品、アクセサリーを対象に、倉庫、物流業務の共有からスタートする。

新拠点「ナショナル・パーツ・ディストリビューション・センター」は豪州最大級の自動車関連物流施設となる見通しで、2017年末までの完成を目指す。3万6000平方メートルを超える敷地を活用し、自動車部品、アクセサリーを素早く効率的に輸送するための技術、プロセスを採用する。この拠点は豪州国内販売で日産、三菱自の主要な倉庫になるとともにルノー・日産アライアンスのルノー、インフィニティにも対応していく。

施設はグリーン・ビルディング・カウンシルが認定する「持続可能な建築設計」で最高レベルの「グリーンスター6つ星」要件を満たすよう設計され、部品流通センターとしては豪州で初めてエネルギー効率性で6つ星となった。

ナショナル・パーツ・ディストリビューション・センターが立地するトゥルーガニーナはメルボルンの西に位置し、近隣の輸送インフラを活用できる。メルボルン空港やメルボルン港へのアクセスに優れ、近接する道路網に接続するウェスタン・リング・ロードなど多くの幹線道路も整備されていることから、豪州では人気の高い物流ハブとして知られている。

豪州日産のリチャードエメリー社長兼CEOは「日産と三菱自は新たな協力関係で新たな一歩を踏み出す。今回の共同プロジェクトでは、ここ豪州で部品の保管、流通、物流業務を共同で行うことで、多くの重要なシナジーの創出を可能にする。両社の顧客、ディーラーにメリットをもたらす重要な投資だ」と述べた。

ミツビシ・モーターズ・オーストラリアの押切武津洋CEOは「これが両社のアライアンスでの世界初となるプロジェクトの1つだ」と述べ、「私たちは今回、豪州のアライアンスパートナーである豪州日産との協力を通じて高い効率を達成し、両社それぞれの顧客に、より良いサービスを提供できることをうれしく思っている」と語った。