財務・人事鴻池運輸が15日発表した2018年3月期決算は、全部門で好調を維持し増収増益となった。
複合ソリューション事業は、鉄鋼関連分野について生産工程付帯業務の増加や新規連結会社の寄与があった。食品関連分野は、一部飲料倉庫での契約内容の変更や、食品製造請負業務の減少があったが、そのほかの飲料などの配送センター業務の手堅い推移により、全体で増加した。
また、空港関連分野での新規連結会社や、メディカル関連分野の病院事業の増加が寄与し、部門全体の売上高は1920億6500万円(7.7%増)、セグメント利益は140億1400万円(4.3%増)となった。
国内物流事業は、冷凍食品や食品原料の保管、配送取扱業務が減少した一方で、顧客センター内でのオフィス用品配送取扱業務が伸長したほか、取り扱いブランドの増加に伴い生活用品取扱業務が増加し、売上高が490億2800万円(1.9%増)と前年同期を上回った。セグメント利益は、一部拠点での食品取扱業務終了に伴う減益要因があったが、前期に発生したオフィス用品配送センター業務の立ち上げコスト解消が寄与し、17億2300万円(8.3%増)。
国際物流事業は、鋼材の輸出取扱量が減少したものの、アメリカ向け製造設備部品の輸出業務獲得や、アジア向け精密機器製造設備の輸出の増加により、売上高が356億6700万円(11.7%増)となった。セグメント利益は、前期に発生した海外市場の一時的な調査費用の解消により、9億7000万円(63.0%増)となった。
今期は、売上高2848億円、営業利益100億円、経常利益103億円、純利益61億円を見込む。
■2018年3月期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 276,761 | 7.1% | |
営業利益 | 11,067 | 8.2% | 4.0% |
経常利益 | 11,536 | 7.6% | 4.2% |
当期利益 | 7,042 | -3.7% | 2.5% |