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NTTドコモ、空車情報共有ソリューションへ出資参画

2018年6月27日 (水)
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話題NTTドコモは27日、富士運輸を中核とするフジホールディングスが昨年8月に設立した動態管理・空車情報共有サイト運営会社の「ドコマップジャパン」(東京都港区)に出資したことを明らかにした。出資比率は16.7%。

ドコマップジャパンは、運送業向けトラック動態管理サービス「DoCoMAP」と、空車情報共有サイト「ドコマップジャパン」の提供を柱として、トラックの空車率低減につなげる取り組みに注力。これまではNTTドコモからシステムや端末の開発、サービスの立ち上げといった面で協力を得ながら、富士運輸グループの全額出資で運営してきた。

動態管理サービスのDoCoMAPは、ドコモが提供する「かんたん位置情報サービス」を基盤技術に、ドコマップジャパンが開発した車両位置情報管理システムと組み合わせたサービスの名称で、ドコモのGPS端末を車両に取り付けることにより、その車両の位置情報がシステムに記録される。また、地図表示機能により、パソコンやスマートフォンで登録されている全車両の位置がマップ上にピンで表示される。

一方、空車情報共有サイトのドコマップジャパンは、DoCoMAPを通じて得られる車両位置情報を活用した「ポータルサイト」で、空車位置や倉庫情報、渋滞情報、大型車修理工場情報、業界情報など、運送業に関わる情報を可視化・共有する。

こうした機能により、トラックの所属運送会社は一目で車両の位置を把握することが可能で、トラックを探している利用者は自らのニーズに近いエリアに車両がどの程度走っているのか、といった情報を手軽に取得できるのが特徴で、すでにトラック4000台の位置情報や空き状況が確認できる状態にある。

ドコモはドコマップジャパンの設立前から協力体制を敷いてきたわけだが、このタイミングで出資参画したのは、これまでの取り組みをさらに強化し、ドコモとしての協力姿勢を明確に示したものといえる。今後は向こう2年程度の間に登録台数を2万台まで拡大していく計画で、ドコモが出資したことにより、現在の動態管理・空車情報の共有といったサービスから「次のステージ」へと活動の枠を広げていく可能性も高まったといえそうだ。