財務・人事山九が30日発表した2019年3月期第1四半期(4-6月期)決算は、物流部門、機工部門とも好調な伸びを示し、営業利益が42.7%増加した。
物流部門は、港湾事業で新規航路開設の寄与により主要船社のコンテナ取扱量が総じて増加し、国際物流事業では国内外で連携した大型プロジェクト輸送の拡大により、増収増益。3PL事業では、店舗向け配送作業の増加や、一般物流での低採算作業からの撤退が収益へ寄与した。海外では、中東の新規構内操業開始があり、物流事業全体の売上高は709億4600万円(8%増)、セグメント利益は24億2800万円(33.3%増)となった。
機工部門は、設備工事関連では、国内での大型設備解体工事の受注に加え、電力関連の定検工事や鉄構内の設備増強工事を獲得。保全作業では、今年度は石油・石化構内設備のSDMがメジャー年であり、前期マイナー年との同期で比較した工事量の増加に加え、重量物輸送での橋梁据付け工事獲得により増収増益。海外では、東南アジアでの客先撤退による保全作業の減少があったものの、機工事業全体の売上高は647億84百万円(15%増)、セグメント利益は75億56百万円(47%増)だった。
今期は売上高5400億円、営業利益320億円、経常利益322億円、純利益210億円を見込む。
■2019年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 141,744 | 11.2% | |
営業利益 | 10,322 | 42.7% | 7.3% |
経常利益 | 10,612 | 42.9% | 7.5% |
純利益 | 6,825 | 31.8% | 4.8% |