財務・人事山九が10日発表した2018年3月期決算は、16.6%の営業増益となった。物流部門、機工部門とも2ケタの伸びを示した。
物流部門は、国際物流事業が海外子会社の新規連結により増収、国内外で大型設備輸出案件の取り扱いが拡大し増益。3PL事業は、燃料費の高騰の影響があったものの、前期開始の店舗向け配送作業収益の期間差や顧客への作業契約料金見直しの収益改善を進め、事業基盤の整備へ向けた施策を推進した。
構内物流は、国内・海外での各製造業構内での取扱量の増加や中東での新規構内作業が全体作業量を押上げ、物流部門全体で増収増益となった。売上高は5.6%の増収、セグメント利益は27%の増益。
機工部門は、設備工事が国内での製造基盤整備や効率化対策工事、老朽化設備解体などの受注を拡大するとともに、コスト管理の徹底、要員調整や機材配置の効率化により、収益性を改善した。
保全作業は、国内の大型定期修理工事の工事量が前期メジャー年の工事量には届かなかったが、東南アジアや中東での保全作業が増加、併せて国内大型生産設備の造成関連工事などにより、機工部門全体では増収増益となった。売上高は3.2%の増収、セグメント利益は11.7%の増益だった。
今期は売上高5400億円、営業利益320億円、経常利益322億円、純利益210億円を見込む。
■2018年3月期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 531,956 | 4.3% | |
営業利益 | 31,581 | 16.6% | 5.9% |
経常利益 | 31,125 | 10.9% | 5.9% |
当期利益 | 19,402 | 6.6% | 3.6% |