財務・人事山九が30日に発表した2020年3月期第1四半期(4-6月期)決算によると、物流部門は好調な滑り出しとなったが、機工部門の工事量減少を補いきれず売上高0.5%減、営業利益8%減の減収減益となった。
物流部門は、港湾事業で倉庫の保管・荷役作業が増加し、国際物流事業で日本郵便と合弁を解消した「サンキュウエアロジスティクス」を新たに連結したことにより部門売上719億1200万円(1.4%増)、部門利益27億2900万円(12.4%増)の増収増益。3PL事業の消費財・化成品の取り扱い増加と輸配送作業料の改善が収益へ寄与した。
機工事業は、設備工事で国内の大型環境関連工事の受注があったものの、好調だった前期の工事量には届かず、保全作業では石油・石化構内設備の大型定期修理工事がマイナー年で前期に比べ工事量が減少。海外の工事量も前年並みだったことから部門売上627億5300万円(3.1%減)、部門利益62億7700万円(16.9%減)の減収減益となった。
今期は売上高5650億円(1.3%減)、営業利益350億円(10.8%減)、経常利益355億円(9.4%減)、純利益240億円(12.6%減)を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)20/3/1Q | 19/3/通期 | 19/3/3Q | 19/3/中間 | |
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売上高 | 141,079 [-0.4%] | 572,516 [7.6%] | 427,671 [8.5%] | 286,060 [10.2%] |
営業利益 | 9,500 [-7.9%] | 39,247 [24.2%] | 29,632 [26.1%] | 19,622 [31%] |
最終利益 | 6,362 [-6.7%] | 27,470 [41.5%] | 20,683 [30.9%] | 13,257 [34.6%] |
売上高営業利益率 | 6.7% | 6.9% | 6.9% | 6.9% |