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鴻池運輸、香港航空フォワーダー完全子会社化

2018年8月10日 (金)

M&A鴻池運輸は10日、香港の国際航空貨物フォワーディング事業会社「ベル・インターナショナル・ロジスティクス」の株式100%を取得し、完全子会社すると発表した。

鴻池運輸は、中国・アジア・欧米を中心とした国際航空輸送事業の強化を図るため、2015年4月にベル社の株式30%を取得し、提携しながら事業拡大に取り組んできた。ベル社が得意とする香港・中国発の航空輸送サービス、欧米ネットワークを活用し、電子・自動車部品、家電商品などの輸送の取り扱いを拡大した。

ベル社は、欧州向けの輸送実績で多くの航空会社から「トップエージェント」に選定されるなど高い評価を受けており、近年は欧州に加え、中東・インド・北米を重点4地域とする戦略により、この3年間で航空貨物の取り扱いを7割増加、特に越境EC貨物、電子部品、VR玩具など航空需要の高い貨物の取込を強化している。

こうしたなか、海外に進出している日系企業だけでなく非日系企業との取引拡大を図るため、ベル社との関係をさらに押し進め、100%出資の完全子会社とすることを決定した。

今回の完全子会社化により、現地の非日系企業や外資系企業に対しても、同社のロジスティクス事業を融合させた国際一貫物流サービスを積極的に提案し、取引拡大を図る。得意とする航空輸送に加え、欧州ネットワークを活用した中国と欧州を結ぶ鉄道一貫輸送、香港の流通加工センターとフォワーディング事業を組合せた消費材物流の拡充、同社米国・メキシコ法人との連携による中国・アジアからの自動車関連部品の一貫輸送など、両社の相乗効果を期待する。