福通、国際事業強化へ三統を完全子会社化

ロジスティクス福山通運は10日、資本提携を検討していた国際フォワーダーの三統を完全子会社化すると発表した。三統が実施する第三者割当で新株式を引受けることにより、7日を増資の効力発生日として完全子会社化するもの。

福通は、国内に20か所の通関拠点、9か所の保税蔵置所を保有しているが、国際事業を新たな収益の柱とするため、三統を完全子会社化することで国際部門の強化につなげる狙い。

三統は、自社海外拠点を持つ中国、香港、韓国をはじめ、インドネシア、ベトナムなど東南アジアで独自のネットワークを活用した複合一貫輸送サービスを展開している。協業関係を強化することにより、国際事業の業容拡大を加速する考え。

三統は7日に資本金を100％減資した上で、福通を引受先とする第三者割当増資を行う。発行株式数は60万株で福通による取得額は3億円となる。