財務・人事エーアイテイー(AIT)が10日発表した、2019年2月期中間(3-8月期)決算は、販売費・一般管理費が増加したものの一貫輸送による収益拡大や売上総利益率の改善効果により補い、増収増益となった。
日本セグメントは、3月前半に春節の影響によって一時的に中国から日本への輸入貨物が減少することとなったが、一貫輸送のさらなる受注拡大に向けての営業強化が奏功し、4月以降は海上輸送の取り扱いや通関の受注は堅調に推移した。
この結果、海上輸送の取扱コンテナ本数は、輸入で9万9856TEU(前年同期比1.9%増)、輸出入合計で10万6085TEU(3.8%増)と前年同期を上回り、通関受注件数は3月単月の減少が響き、4万3131件(0.3%減)と前年同期とほぼ同水準だった。また、輸入の海上運賃を中心とし、価格・利益の改善を図るため価格転嫁に取り組んだことも収益を押し上げる要因となった。
これらのことから、日本セグメントの売上高は105億2800万円(6.6%増)となったが、セグメント利益は主に営業原価や販売費・一般管理費などの影響から4億4400万円(11.9%減)となった。
中国セグメントは、同国での輸出入貨物の増加に伴い、同国内での輸送に関連する収益機会が増えたことに加えて、人民元高もあり円貨換算額も増したことで、売上高は22億2500万円(10.1%増)、セグメント利益は2億6600万円(13.3%増)と前年同期を上回った。
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 13,003 | 9.0% | |
営業利益 | 713 | 1.0% | 5.5% |
経常利益 | 771 | 0.9% | 5.9% |
純利益 | 527 | 2.2% | 4.1% |