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商船三井、コンテナ遠隔追跡管理装置のトライアル成功

2018年10月12日 (金)

▲コンテナ内部に装着された装置

ロジスティクス商船三井は12日、同社グループの香港・MOLコンソリデーションサービス(MCS)が、中国-欧州を結ぶ鉄道路線でコンテナ遠隔追跡管理装置を装着したコンテナのトライアル輸送に成功した、と発表した。

この装置は、コンテナ内部に装着することにより、搭載されたGPS・温湿度計・光センサーなどの各種機器の働きで輸送中の貨物に関する情報をリアルタイムに確認することを可能にするもので、省スペースで使用できる。

位置、温湿度など貨物に関する情報がメールやスマートフォンのアプリケーションを通じて顧客自身に送信される。重さ130グラムと軽量で、縦90ミリ×横62ミリ×奥行き26ミリと小型であることから、容易に取り付けができる。バッテリー寿命が70日間と長く、長距離輸送に適した仕様としている。

装置では、GPSを用いた貨物の位置や経路をリアルタイムで確認可能なほか、輸送中の振動やコンテナ内部の温湿度を確認でき、光センサーにより輸送中のコンテナの不正開扉有無を監視する。

トライアル輸送は中国の鉄道会社と顧客の協力によって、中国中南部から欧州への3つの鉄道路線(寧波-ポーランド/寧波-ドイツ/深セン-ポーランド)で実施。3路線すべてで荷受地から最終目的地までの位置、貨物状態に関する情報をMCSのサーバーにリアルタイム・定期的に送信することに成功した。

今秋から段階的に顧客の要望に応じて実装していく。同社は「自分の貨物の状態を比較的簡易な方法で入手できることから、いつ到着するか分からないという不安の払しょくや盗難防止などに貢献できる」と期待する。